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スラドであなたが印象に残っている記事やコメントは何ですか 256

ストーリー by headless 2024年01月31日 1時15分
スラド 部門より

snowy 曰く、

まもなくスラドが終了するが、最後に、あなたの印象に残っている記事やコメントを教えてもらえるだろうか。あなたが投稿したり書き込んだものでも良い。あなたの人生を少しまたは大きく変えたり、趣味や嗜好すら変えた記事やコメントはあるだろうか。

私は、自分自身のコメントでは、ACで牛丼太郎の記事で書き込み、「おもしろおかしい」を5個もらったコメントを何故か思い出してしまう。

そのコメントに今更ながら反論しておくと、土日に「さんざんたれこみがたまってる」ところなど見たことがない。

個人的にお気に入りの記事は「死の触手「ブライニクル」が南極の海中で撮影される」で、元のタレコミはスラドの編集を14年間やった中で一番できのよいタレコミだと思う。このタレコミを書いたのは誰だったんだろう。

個別の記事ではないが、自分で楽しんで書いていたのはノーベル賞受賞者発表の記事サンタ追跡の記事だろうか。ノーベル賞の受賞者発表会はいつからか全部見て記事を書くようになっていた。

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1月

10月 2023

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2023年のノーベル経済学賞は労働市場における女性の研究を進めたクローディア・ゴールディン氏が受賞 23

ストーリー by nagazou 2023年10月10日 13時03分
経済学かなあ 部門より

headless 曰く、

2023 年ノーベル経済学賞は、米ハーバード大学のクローディア・ゴールディン氏が受賞した。授賞理由は女性の労働市場における成果の理解促進 (プレスリリース一般向け解説詳細解説)。

女性は世界の労働市場で過小評価されており、同じ仕事をしても収入は男性より少ない。ゴールディン氏は 200 年以上におよぶ米国のデータを集め、収入と雇用率に関する性差がどのように、どうやって変化してきたのかを示した。

ゴールディン氏の研究成果によると、既婚女性の労働市場参加は農業から工業化社会に移行した 19 世紀初めに減少し、サービス業が成長した 20 世紀初めに再び増加してU型の曲線を描いているのだという。このパターンをゴールディン氏は構造的な変化と、家庭と家族に対する女性の責任に関する社会規範の進歩の結果だと説明する。

20 世紀を通じて女性の教育レベルは向上し、最も収入の高い国々では実質的に男性を上回っている。経口避妊薬の入手性が女性のキャリア計画に革命的な変化を与えたという。それでも女性と男性の収入差が縮まらない理由としては、子育てにおける女性の負担が引き続き大きいことが挙げられている。子供が成長するまで家庭にとどまる必要のあった母親の経験が若い女性の期待を形成するなら、発展は遅くなるとのことだ。

今回の発表ではゴールディン氏につながっていたはずの電話が切れてしまい、再び電話をかけてもつながらずに会場での質疑応答のみとなった。

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サイエンス ビジネス business

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2023年ノーベル平和賞はイランの人権擁護活動家、ナルゲス・モハンマディ氏が受賞 41

ストーリー by headless 2023年10月07日 11時39分
人権 部門より

2023 年のノーベル平和賞はイランの人権擁護活動家でジャーナリストのナルゲス・モハンマディ氏が受賞した。授賞理由はイランにおける女性抑圧に対する彼女の闘い、およびすべての人の人権と自由を促進する彼女の闘い (プレスリリース)。

物理学を学ぶ学生だった 1990 年代からモハンマディ氏は平等と女性の権利の擁護者であることを明らかにしており、卒業後はエンジニアとして働く傍らさまざまな改革志向の新聞でコラムニストとして活動した。2003 年にはノーベル平和賞受賞者のシリン・エバディ氏が設立した人権擁護者センターに参加。2011 年には投獄された活動家とその家族を支援する活動で初めて逮捕され、実刑判決を受けた。以来、彼女は計 13 回逮捕されて 5 回の有罪判決を受けており、実刑は合計 31 年間、むち打ち刑は合計 154 回。現在も収監されている。

イランでは 2022 年 9 月、イラン道徳警察に拘束中の若いクルド人女性が殺害されたことを受け、神権体制が実権を握った 1979 年以来最大の政治的デモが行われた。このデモのスローガン「女性 − 生命 − 自由」はモハンマディ氏の献身と活動を適切に言い表しているという。ノルウェーノーベル委員会は彼女に授賞することで、イランにおける人権と自由、民主主義のための彼女の勇気ある闘いを称賛する。また、神権体制による女性の抑圧と差別に反対する昨年のデモに参加した人々に対する評価でもあるとのことだ。

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政治 news politics

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2023年ノーベル文学賞はノルウェーの作家ヨン・フォッセ氏が受賞 23

ストーリー by nagazou 2023年10月06日 12時32分
平穏 部門より

headless 曰く、

2023 年ノーベル文学賞はノルウェーの作家ヨン・フォッセ氏が受賞した。授賞理由は語ることのできないものに声を与える彼の革新的な戯曲と散文 (プレスリリースバイオビブリオグラフィー)。

フォッセ氏は 1958 年、ノルウェー西岸のハウゲスンに生まれる。彼は地元との言語的・地理的な結びつきにベケットなどモダニストの芸術的手法を組み合わせているため、否定的な見方を先人と共有しているものの、作品には素晴らしいぬくもりとユーモアがある。欧州で劇作家としてのブレイクスルーとなった戯曲「Nokon kjem til ? komme (誰かがやってくる)」ではセリフと演技のラディカルな削減により、不安感と無力感に関する人間の最も強力な感情をシンプルな日常的な言葉で表現した。フォッセ氏は現在、世界で最も広く上演されている劇作家の一人であるが、近年は散文の評価も高まっている。

国内では京都の劇団「地点」がフォッセ氏の戯曲たびたび上演している。

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ニュース 書籍 books

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2023年ノーベル化学賞は量子ドットを発見・合成した3氏が受賞 16

ストーリー by nagazou 2023年10月05日 13時03分
ドット 部門より

headless 曰く、

2023 年ノーベル化学賞は米マサチューセッツ工科大学のムンジ・バウェンディ氏 (フランス出身) と米コロンビア大学のルイス・ブルース氏、米ナノクリスタルズテクノロジー社のアレクセイ・エキモフ氏 (旧ソ連出身) が共同受賞した。授賞理由は量子ドットの発見と合成 (プレスリリース一般向け解説: PDF詳細解説: PDF)。

元素の性質は電子の数により決まるが、物質をナノサイズまで縮小すると量子現象が起こり、物質の大きさにより性質が決まるようになる。古くから物理学者はナノ粒子では大きさにより異なる量子効果が起こることを理論上知っていたが、ナノサイズの物質を作り出すことは困難であったことから、実用性のある知識だと考える人は少なかった。

しかし 1980 年代初め、エキモフ氏は着色ガラスでサイズ別量子効果を作り出すことに成功。色は塩化銅のナノ粒子によるもので、エキモフ氏は量子効果により粒子の大きさが色に影響を与えることを示した。その数年後にはブルース氏が液体内で自由に浮遊する粒子のサイズ別量子効果を証明した世界初の科学者となった。1993 年にはバウェンディ氏が量子ドットの科学的製造に革命的変化をもたらし、ほぼ完ぺきな粒子を作り出すことを可能にする。品質の向上は量子ドットの応用で重要な役割を果たした。

現在、量子ドットは QLED テクノロジーによりコンピューターモニターやテレビを光らせ、LED ランプの色に変化を与えているほか、生化学者や医師は生物組織をマッピングするために使用している。量子ドットは人類に大きな利益をもたらしており、研究者は将来的に柔軟な電子機器や超小型センサー、より薄い太陽電池、暗号化された量子コミュニケーションなどに貢献すると考えているとのことだ。

2023 年ノーベル化学賞では最終決定の会合前に受賞者の名前が記載されたプレスリリースがスウェーデンメディアにリークするアクシデントが発生し、質疑応答の後半はこの話題で持ちきりだった (動画)。

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サイエンス science

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2023年ノーベル物理学賞はアト秒単位の光パルス作成を可能にした3氏が受賞 35

ストーリー by nagazou 2023年10月04日 12時00分
パルス! 部門より

headless 曰く、

2023 年ノーベル物理学賞は、米オハイオ州立大学のピエール・アゴスティーニ氏とドイツ・マックスプランク量子工学研究所のフェレンス・クラウス氏 (ハンガリー出身)、スウェーデン・ルンド大学のアンヌ・ルリエール氏 (フランス出身)が共同受賞した。授賞理由は物質内部の電子動力学を研究するため光のアト秒パルスを生成する実験的手法 (プレスリリース一般向け解説詳細解説)。

アト秒 (100京分の1秒) 単位の速さで動く電子を観察するにはアト秒単位の光のパルスが必要となる。最も短い光のパルスはフェムト秒 (1,000 兆分の 1 秒) 単位だと長年考えられてきたが、3 氏の研究によりアト秒単位の光のパルスを作り出すことが可能となった。

ルリエール氏は 1987 年、希ガスを通して送られた赤外線レーザーが多数の異なる光の倍音を生むことを発見。これはレーザー光がガスの原子に作用して生まれるもので、一部の電子に与えられた余分なエネルギーが光として発せられる。ルリエール氏はこの現象の調査を継続し、その後のブレイクスルーの下地を作った。2001 年にはアゴスティーニ氏が長さ 250 アト秒の連続した光のパルスを作り出して調査することに成功しており、クラウス氏も同時期に長さ 650 アト秒で単一の光のパルスを分離可能にする実験を行っていた。

3 氏の貢献によりかつては不可能だった非常に高速なプロセスの調査が可能となり、電子により支配されるメカニズムを知る機会が我々にもたらされた。アト秒パルスは異なる分子の特定に用いた医療診断など、さまざまな分野での応用が期待されているとのことだ。

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サイエンス science

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2023年ノーベル生理学・医学賞はCOVID-19のmRNAワクチン開発を可能にした2氏が受賞 52

ストーリー by nagazou 2023年10月03日 13時04分
今年も始まりました 部門より

headless 曰く、

2023 年ノーベル生理学・医学賞はハンガリーのカタリン・カリコ氏と米国のドリュー・ワイズマン氏が共同受賞した。授賞理由は COVID-19 に効果を示す mRNA ワクチン開発を可能にしたヌクレオシド塩基の改変に関する発見 (プレスリリース)。

1980 年代には細胞を培養することなく効率的に mRNA を作り出す in vitro 転写と呼ばれる手法が導入され、mRNA をワクチンや治療目的で使用する研究も進められた。しかし、in vitro 転写による mRNA は不安定であることなどに加え、炎症反応を引き起こす問題があったため、医療目的での開発は限定的だった。

1990 年代初め、ペンシルベニア大学の助教だった生化学者のカリコ氏は研究資金提供者に医療目的での mRNA 技術開発の重要性を納得させるのに苦心していたが、樹状細胞に興味を持っていた免疫学者のワイズマン氏が同僚となって研究は新たな展開を迎えた。

カリコ氏とワイズマン氏は in vitro 転写による mRNA を樹状細胞が異物と認識することに気付く。哺乳類の細胞内で RNA の 4 つの塩基は繰り返し化学的に改変されるが、in vitro 転写による mRNA では改変されないことに注目した 2 氏は塩基を改変した mRNA を作成。これを樹状細胞に導入したところ、炎症反応


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